第四章 焦り



3人は、晴れない空の下。心を求めて出発した。

途中の町で、装備を整え封印の城を目指し3日が経つ。


数十人の封印騎士団が様々な邪悪なモノを、封印しているのが封印の城だった。



「ここが、封印の城・・・。」

背中に長剣を背負い、目の前にある城を見上げるウィル。


「酷い・・・。そんな、間に合わなかったのか・・・」

クソッ。こんなことなら、フィアを連れて来るべきじゃなかった・・・。

ギアは険しい顔をして言う。


城は、酷く崩れていて中に入れるかどうかも分らないような状態だった。

居るはずの封印騎士団は一人も残っていなかった。


「不気味だね。封印はどうなってるのかな」

フィアは不安げに、ウィルを見て言う。

どうしよう、こんなんじゃ封印があるのか無いのかも分んないじゃん。



魔物の出現から、晴れることの無くなった空は、城を一層不気味にした。


「とりあえず、中に入ってみよう」

ギアは、先に進み始める。

クソッ。どうなってる?封印は無事なのか?


「いこう?」

怖いけど、行かなきゃ。

ウィルを誘い、ギアを二人で追っていく。


俺の心は本当に・・・。



崩れかけている入り口を、瓦礫を避けながら入っていく3人。

中はやはり誰もおらず、崩れた瓦礫などがあった。


「やっぱ、セアルの封印は最上階なのかな?」

フィアは恐る恐る瓦礫を避ける。


「そうだな」

ギアは、一人急いで前へ前へと進む。

クソッ、クソッ!!。

悔しさで無意識に足早になるギア。 



嫌な気配がする・・・。誰か他にいる。


ウィルは周りをきょろきょろ見回しながらギアについて行く。

魔物・・?嫌、違うこんなの普通じゃない・・・。



「お兄ちゃん、急ぐのは分るけど速いよ」

フィアは、3人の中で一番歩幅が狭いので、文句を言う。

だが、ギアは返事をせずそのまま進む。

なんか、おかしいよ。お兄ちゃんらしくない。


その通りだ。めったに冷静さを失わないギアがここまで焦っているのは珍しい事だった。









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