第七章 復活の影



昨日の事が、まだ頭から離れないまま朝が来る。



「ん・・・。ウィル・・お兄ちゃん。もう起きたの?」

もう起き上がって、準備をしている二人に、まだ寝ていたフィアは目を擦りながら言う。


「ぁぁ、行く場所がなくなったと思ったが、どうやらやる事はあるようだ」

ギアが真剣な表情で言う。


「ギア、行くのか?」

この、嫌な感じ・・・。ハイラのじゃない。


遠くから、嫌な力を感じる二人。目が覚めたのも、この嫌な力を感じたからだ。


「ぁぁ、ウィルにもついて来て欲しい」

「分かってるよ、俺も行く。俺の問題でもあるから」

ウィルは、置いてあった長剣を肩に背負う。


「フィア、お前はココに残るんだ。フィアには危険すぎるから。すぐ戻ってくるから」

この時が来るなんてな・・・。俺がやらなきゃ。


「な、何?何の話?あたしも行くよ!!」

ベットから飛び起きて、自分も行くと準備をするフィア。


「ダメだ。この嫌な力を感じないか?多分、復活したんだ・・セアルが」

間に合わなかったんだ。


「ぇ・・。そんな・・・。ウィルの心は?」

「いいよ、俺の心は。ハイラに取られたんだから無理だろ?俺には必要ない」

心がなくたって、不自由はしない。それ程重要な事じゃないだろ?ディル・・・。


「復活は完全じゃないと思うが、恐らく・・・。フィア、お前はココに残るんだ。
 用が済んだら、またココへよるから。」


荷物を持ちギアとウィルは、部屋から出て行った。



「詰まんない・・」

二人が出て行くと小さく呟くフィア。


ウィルの心はどうするの?あたしは、ウィルの心を諦めたくないよ。

あたしだって、魔物くらい倒せるのに・・・・。最近のお兄ちゃんは変だよ。



――――


「ギア」


宿を出て、力の気配を頼りに足を進めていく二人。


「ウィル、俺は世界が破滅するなんて、防ぎたいんだ。絶対に」

ギアに表情はなかった。

どんな事があったって・・・。


「分ってる。俺も同じなんだと思う。」


俺の心なんて、どうでもいい。

ただ、今は俺が背負ってるものの始末をしないといけない気がするんだ。

それがどうしてか、分らないけど・・・。






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